2013年5月6日月曜日

彫刻と絵画をめぐるワークショップ

川崎市市民ミュージアム関連。GWの最終日6日にワークショップが開催されます。これまで冨井大裕さんと継続的におこなってきた内容を踏まえたうえで、アップデートさせたプランを考えました。どのような作品が制作されるのか、とても楽しみです。
定員に達したとのことで募集は終わっているのですが、制作した作品は展覧会の会期中会場内に展示されますので、6日以降ぜひご覧下さい。
このチラシ、線画・冨井さん、彩色・近藤です。


日時:2013年5月6日(月・祝) 13:00〜16:00
会場:川崎市市民ミュージアム逍遥展示空間 
対象:小学生〜一般
参加費:500円
定員:30名

2013年4月29日月曜日

あっけない絵画、明快な彫刻<再展示> DM

川崎市市民ミュージアムにて開催中の「シリーズ・川崎の美術 響きあうアート」にて、2010年に冨井大裕さんとギャラリー・カウンタック清澄でおこなった展覧会「あっけない絵画、明快な彫刻」の再展示をしています。
ミュージアムがつくった印刷物とは別に、僕と冨井さんとで独自にDMを制作しました。前回展と同様に今回も戸塚泰雄さん(nu)にデザインしていただきました。作品のコンセプトや再展示の意味合いが的確にDMの形に落とし込まれています。近藤の絵画を冨井さんが彫刻へと更新させたものが、今度は戸塚さんの手によって紙のDMへと更新されました。作品(roll)の色と用紙の地の色とが溶け合って、再度平たい紙の形態になっています。実際に手に取ってはじめてわかることがある印刷物です。

2013年4月26日金曜日

「板と紙とケータイ電話」展、終了

MA2ギャラリーでの「板と紙とケータイ電話」展、先週で無事終了しました。
出品した新作の制作過程のことを。制作の中盤までは割と順調に滞ることなく進んだのですが、ある段階からは困難の連続でした。これまでになかった要素を画面内に取り込むことで新しく出現した局面に対して、どのように次の筆を置くのかのその時々の判断、そしてそのことから生じる更に新しい画面。制作を続けることで、次に描くひと筆の可能性は限りなく広がっていく感覚がありました。気が付くと自分で描き得たとは思えないような作品の経過が目の前に現れつつも、最後の手続きとしてどうしても必要な作品の終わらせ方の決定にギリギリまで頭を悩ませました。制作中の作品のコントロールできる範囲と、どうやってもコントロールできない範囲を折り合わせつつ、今の自分に可能なこと全てを注ぎ込む(というか、現状最善の判断を集積させる)ことはできたかと思います。
展覧会が始まってからもさまざまな意見を耳にしたりと、次作に向けてのアイデアの断片を多くキャッチできた展覧会でした。
作品を観るために足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。


2013年4月11日木曜日

「板と紙とケータイ電話」展 会期延長のお知らせ

現在MA2ギャラリーで開催中の平山昌尚(HIMAA)さんとの2人展「板と紙とケータイ電話」の会期が1週間延びて21日までとなりました。



「板と紙とケータイ電話」 近藤恵介/平山昌尚(HIMAA)
会期:2013年3月16日(土) - 4月21日(日) ※月・火・祝 休
場所:MA2 Gallery


※写真は展示会場(1階部分)の様子です。



2013年4月9日火曜日

「シリーズ・川崎の美術 響き合うアート」展 

◎展覧会情報
4月6日(土)より川崎市市民ミュージアムにて開催中の特別常設展に、冨井大裕さんと2010年に恊働制作した作品群と、継続しておこなっているワークショプのドキュメントを展示しています。最初にギャラリー・カウンタック清澄で発表したときとは空間構成を変え、作品の見え方も随分と違っています。
また、会期中には内容をアップデートしたワークショップも開催します。面白くなりそうです。

ギャラリー・カウンタック清澄で2010年に開催した展覧会のドキュメントは以下より↓
「あっけない絵画、明快な彫刻 近藤恵介・冨井大裕」展 まとめサイト 



"シリーズ・川崎の美術 響き合うアート" 

2013年4月6日(土)〜6月30日(日)
9:30〜17:00
川崎市市民ミュージアム(アートギャラリー 1・2)
http://www.kawasaki-museum.jp/


※関連イベント
「彫刻と絵画をめぐるワークショップ」
5月6日(月・祝)13:00〜16:00
講師:近藤恵介と冨井大裕

2013年4月5日金曜日

ギャラリーらくごの会 <板と紙とケータイ電話>

明日6日、現在MA2ギャラリーで開催中の「板と紙とケータイ電話」展の会場にて、立川寸志さんによる落語会が開催されます。展覧会の意図、展示作品を観て演目を決めてくださったようです。



「ギャラリーらくごの会 <板と紙とケータイ電話>」

日時:4月6日(土)開場15:30 開演16:00(終演予定17:00)
出演:立川寸志 (作品にインスパイアされた古典落語を2席)
木戸銭:500円(予約は不要です)

2013年3月31日日曜日

「板と紙とケータイ電話」展の様子



現在MA2ギャラリーで開催中の展覧会「板と紙とケータイ電話」の様子です。
今回の新作は、ここ数年試みている中世のやまと絵に見られるような絵画を成立させるための様々な「装置」を自分の絵画の中に招き入れ、自分の持っている技術と折り合いのつく形式へと変形させ画面を構築する、ということを大きなサイズへ展開させました。

やまと絵は日本独自の風俗や物語などの題材を絵画化し、それに見合った繊細な描法によって制作された絵画ですが、同一の画面内にいくつものシーンを併置する絵巻物や大画面説話絵などにおいて、無理なく自然に空間を区切ったり、画面が寂しくならないように隙間を埋めるものとして、すやり霞、金雲、土坡などが頻繁に描かれました。時代を経てそれらは様式化され、絵画を成立させるための重要なパーツとなりました。
今回の新作絵画を構成する為の装置をつくる際に参照したのが、平安・鎌倉期に成立した、有名なところでは「源氏物語絵巻」などに顕著にみられる「吹抜屋台」を中心とする建材を用いた構図法でした。画面を縦横無尽に支配する梁や柱などの木材を、僕がこれまでに描いて来た木材とリンクさせ、これまでの描法をそのまま用い、自分の画中に落とし込みました。
また、昨年の小説家・古川日出男さんとの恊働制作(「覆東方恐怖譚」展)の際には、日本絵画史を(古川さんは日本文学史を)俯瞰するような試みをしました。それまでに培ってきた技術をジャンプ台にして、画面を大きく展開するためのヒントを得る重要な機会となりました。2011年の「東方恐怖譚」展を「覆す」という意図で企画した「覆東方恐怖譚」展の「覆」という部分を西洋絵画の「オールオーヴァー」という言葉に読み換えて、絵画を観る快楽(豊穣さ)としての色面を増幅させて画面を支配しました。
そのふたつの要素を、障子の骨組みに和紙を張り込むように組み合わせ、自分の絵画内に組み込み、作品化しました。