2013年4月26日金曜日

「板と紙とケータイ電話」展、終了

MA2ギャラリーでの「板と紙とケータイ電話」展、先週で無事終了しました。
出品した新作の制作過程のことを。制作の中盤までは割と順調に滞ることなく進んだのですが、ある段階からは困難の連続でした。これまでになかった要素を画面内に取り込むことで新しく出現した局面に対して、どのように次の筆を置くのかのその時々の判断、そしてそのことから生じる更に新しい画面。制作を続けることで、次に描くひと筆の可能性は限りなく広がっていく感覚がありました。気が付くと自分で描き得たとは思えないような作品の経過が目の前に現れつつも、最後の手続きとしてどうしても必要な作品の終わらせ方の決定にギリギリまで頭を悩ませました。制作中の作品のコントロールできる範囲と、どうやってもコントロールできない範囲を折り合わせつつ、今の自分に可能なこと全てを注ぎ込む(というか、現状最善の判断を集積させる)ことはできたかと思います。
展覧会が始まってからもさまざまな意見を耳にしたりと、次作に向けてのアイデアの断片を多くキャッチできた展覧会でした。
作品を観るために足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。