2013年12月15日日曜日

「12ヶ月のための絵画」《12月》

◎展覧会情報

「12ヶ月のための絵画」《12月》
展示期間:12/11(水)-12/15(日),12/20(金)-12/27(金)
会場:MA2 ギャラリー


「12ヶ月のための絵画」サイト

12月11日(水)より「12ヶ月のための絵画」の《12月》が展示されています。
今回はこれまでで一番サイズの大きい作品です。2012年に代官山蔦屋書店で開催した古川日出男さんとの2人展『覆東方恐怖譚』に出品した作品《いわんやアーカイヴをや》と同サイズの作品になります。
「ここ数年描きたかった絵」が描けた実感があります。到達できた/見出せた、というような。

作品と同時掲出のテキストは、小説家の古川日出男さんに書いていただきました。作品と作家の関係の考察から始まり、絵画感受の方法、表現形式の差異、アー ティストの存在意義など、もちろんぼくのことを足がかりに書かれているのですが、そこから出発して普遍的で周縁的な、限りなく豊かで要約出来ない多用さが ギッシリ詰まった約2000字です。

また今回は、来年1月に刊行の古川日出男『聖家族』(新潮文庫)に寄せたカットも展示しています。あのメガノベル『聖家族』がついに文庫化です!





 作品データ:
「12ヶ月のための絵画《12月》」 2013
岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙
1137×773mm

「文庫版『聖家族』のためのカット」 2013
岩絵具、膠、墨、鳥の子紙
265×265mm

2013年11月21日木曜日

「12ヶ月のための絵画」 11月


◎展覧会情報

「12ヶ月のための絵画」 《11月》
展示期間:11/15(金)-12/1(日)
会場:MA2 ギャラリー(http://www.ma2gallery.com/

10 月15日(金)より「12ヶ月のための絵画」の《11月》が展示されています。今回は小さな作品4点を出品しています。ギャラリー内に点在していますので、歩き回ってみてください。これまで試したかったことを、この機会にまとめて作品化しました。絵を描く際のさまざまな動作や時間の経過の集積が形になっています。
作品と同時掲出のテキストは、昨年の9月30日に新宿眼科画廊で開催された展覧会「入る旅人 出る旅人 vol.4 展示室/資料室」に合わせて企画者の水田紗弥子さんとトークした素材を、ぼくと水田さんとで編集しました。ここ数年の流れを時系列に沿って話していますので、「12ヶ月のための絵画」に至った経緯も読み取れるかと思います。


 「12ヶ月のための絵画」サイト



 作品データ:
上_「12ヶ月のための絵画《11月ーのるー》」 2013
岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙、木製パネル、板、コップの把手

中(左)_「12ヶ月のための絵画《11月ーしく1ー》」 2013
岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙、木製パネル、壁画

中(右)_「12ヶ月のための絵画《11月ーはさまるー》」 2013
岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙、木製パネル、布

下_「12ヶ月のための絵画《11月ーしく2ー》」 2013
岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙、木製パネル、壁画

2013年10月31日木曜日

お知らせ


◎展覧会情報

「12ヶ月のための絵画」の《11月》の作品の展示期間は11月15日(金)〜30(土)となります。

会場は恵比寿のMA2 ギャラリーです。

作品と同時掲出のテキストは、昨年の9月30日に新宿眼科画廊で開催された展覧会「入る旅人 出る旅人 vol.4 展示室/資料室」に合わせて企画者の水田紗弥子さんとトークしたものを、ぼくと水田さんとで編集しました。



2013年10月23日水曜日

「伊庭靖子展 初日インタビュー」のテキスト


先週終了したMA2ギャラリーでの「伊庭靖子 個展」に合わせて開催された伊庭さんへの公開インタビューが文字起こしされ、ギャラリーのサイトに掲載されました。約50分程の内容を極力削らずにそのままテキスト化してありますので、やや長いですが、なかなかに面白い、踏み込んだ内容になっているかと思います。多くの方に読んでいただければ幸いです。

伊庭靖子展 初日インタビュー 2013.9.14



「12ヶ月のための絵画」 10月


◎展覧会情報

展示期間:10/2(水)-20(日)
会場:MA2 ギャラリー(http://www.ma2gallery.com/

10 月2日(水)より「12ヶ月のための絵画」の《10月》が展示されています。この作品は、2009年に制作した《本に絵》という作品と、未完成のままにし てあった板絵と、新しく描いた2つのピースを繋ぎ合わせました。2009年〜2013年、完成と未完成、隣り合うピース同士、が混濁しています。
また、10月のテキストは美術家の冨井大裕さんに書いていただきました。近藤の性質/姿勢がどのように絵画化されているのかを、これ以上ないくらい明快にテキスト化してくださっています。


作品データ:
《12ヶ月のための絵画(10月)》 2013
岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙、板、《本に絵(2009)》

 






2013年9月23日月曜日

「12ヶ月のための絵画」のチラシ

9月よりスタートしたプロジェクト「12ヶ月のための絵画」のチラシをデザイナーの戸塚泰雄さん(nu)に制作いただきました。
12ヶ月、ということで、12の倍数でデザインが決定されています。例えば、12×24cmを二つ折りとして12×12cmの4ページの冊子になっていたり、文字のサイズや行数等々も12の倍数になっています。その他にもいくつもの12の倍数が潜んでいます。
ぜひ、手に取ってご覧ください。 

2013年9月20日金曜日

「12ヶ月のための絵画」 9月

◎展覧会情報

9月14日(土)より、「12ヶ月のための絵画」の9月の作品が展示されています。
作品と一緒に掲出されているテキストは佐山由紀さん(東京オペラシティアートギャラリー)に書いていただきました。佐山さんには2008年の「project N」展の際にもエッセイを書いていただいたのですが、その経緯も踏まえた佐山さんにしか書けない内容になっています。

会場は恵比寿のMA2 Galleryです。
個展を開催中の伊庭靖子さんの作品と併せてご覧ください。

「12ヶ月のための絵画」サイト





2013年9月14日土曜日

伊庭靖子さんとのトーク


画家の伊庭靖子さんとトークをします。

9月14日(土)からMA2ギャラリーで個展を開催する伊庭靖子さんのトークの聞き手をします。伊庭さんには昨年ぼくが企画した展覧会「絵画のなかで/へ」に参加いただきましたが、それ以来じっくり話をします。
新作のこと、ここ数年の伊庭さんの新しい試みのこと、制作周辺のあたりまえのことなどを繰り返しを恐れずに、画家の立場からでしか立ち入ることのできない領域に踏み入ろうと思います。

このトークに向けて伊庭さんの絵のことを数週間ずっと考えているのですが、それと平行して描いているのは当然自分の絵で、その辺の境界が混濁してきたここ数日、不思議な感覚です。

ぼくのプロジェクト「12ヶ月のための絵画」も同日・同会場でのスタートです。


場所:MA2ギャラリー
日時:9月14日(土)17時〜

12ヶ月のための絵画

◎展覧会情報



12ヶ月のための絵画

画家・近藤恵介が2013年9月より12ヶ月連続で新作を発表、展示いたします。また、ひと月の発表ごとに近藤に関するテキストが一編ずつ掲出されます。

 
2013年9月14日(土) 〜
MA2 Gallery内の任意のスペース


「12ヶ月のための絵画」のサイト
http://paintingfor12months.tumblr.com/

テキスト執筆予定:
佐山由紀(東京オペラシティアートギャラリー)
冨井大裕(彫刻家)
水田紗弥子(インデペンデント・キュレーター) ※近藤恵介との対談
古川日出男(小説家)
佐藤美子(川崎市市民ミュージアム)
丹羽良徳(アーティスト)
ほか

※詳細なスケジュールなどはMA2 Galleryもしくは近藤恵介のウェブサイト(http://www.kondokeisuke.com/)でご確認頂くか、ギャラリーまでお問い合わせください。

2013年9月13日金曜日

「あっけない絵画、明快な彫刻<再展示>」 記録写真


今年の4月6日(土)〜6月30日(日)の期間、川崎市市民ミュージアムで開催された「あっけない絵画、明快な彫刻<再展示>」の記録写真です。

撮影:柳場大



展覧会データ:
シリーズ・川崎の美術 響きあうアート
「あっけない絵画、明快な彫刻<再展示>」
2013年4月6日(土)〜6月30日(日)
川崎市市民ミュージアム(アートギャラリー1・2)

※関連イベント
「彫刻と絵画をめぐるワークショップ」
5月6日(月・祝)13:00〜16:00 
講師:近藤恵介と冨井大裕













2013年6月6日木曜日

「なnD」

「あっけない絵画、明快な彫刻〈再展示〉」のDMをデザインくださった戸塚泰雄さん(nu)が編集 人のひとりとして参加して制作されたリトルマガジン『なnD』に、僕と冨井さんがテキストを寄せています。再展示に至った経緯や設置の際に考えたことを、 それぞれ400字程度で書いています。その他のコンテンツもとても充実しています。手に取ったサイズ感も素晴らしいです!

詳細や購入方法は以下より↓
http://nancri.phpapps.jp/archives/365


「彫刻と絵画をめぐるワークショップ」の結果

「彫刻と絵画をめぐるワークショップ」無事終了しました。3時間超のプログラムで、30人で15点の作品ができました。1点につき4人の手を通過しています。
6/30(日)まで、川崎市市民ミュージアムにて展示されています。ぜひご覧下さい。
経過を写真で少し。



2013年5月6日月曜日

彫刻と絵画をめぐるワークショップ

川崎市市民ミュージアム関連。GWの最終日6日にワークショップが開催されます。これまで冨井大裕さんと継続的におこなってきた内容を踏まえたうえで、アップデートさせたプランを考えました。どのような作品が制作されるのか、とても楽しみです。
定員に達したとのことで募集は終わっているのですが、制作した作品は展覧会の会期中会場内に展示されますので、6日以降ぜひご覧下さい。
このチラシ、線画・冨井さん、彩色・近藤です。


日時:2013年5月6日(月・祝) 13:00〜16:00
会場:川崎市市民ミュージアム逍遥展示空間 
対象:小学生〜一般
参加費:500円
定員:30名

2013年4月29日月曜日

あっけない絵画、明快な彫刻<再展示> DM

川崎市市民ミュージアムにて開催中の「シリーズ・川崎の美術 響きあうアート」にて、2010年に冨井大裕さんとギャラリー・カウンタック清澄でおこなった展覧会「あっけない絵画、明快な彫刻」の再展示をしています。
ミュージアムがつくった印刷物とは別に、僕と冨井さんとで独自にDMを制作しました。前回展と同様に今回も戸塚泰雄さん(nu)にデザインしていただきました。作品のコンセプトや再展示の意味合いが的確にDMの形に落とし込まれています。近藤の絵画を冨井さんが彫刻へと更新させたものが、今度は戸塚さんの手によって紙のDMへと更新されました。作品(roll)の色と用紙の地の色とが溶け合って、再度平たい紙の形態になっています。実際に手に取ってはじめてわかることがある印刷物です。

2013年4月26日金曜日

「板と紙とケータイ電話」展、終了

MA2ギャラリーでの「板と紙とケータイ電話」展、先週で無事終了しました。
出品した新作の制作過程のことを。制作の中盤までは割と順調に滞ることなく進んだのですが、ある段階からは困難の連続でした。これまでになかった要素を画面内に取り込むことで新しく出現した局面に対して、どのように次の筆を置くのかのその時々の判断、そしてそのことから生じる更に新しい画面。制作を続けることで、次に描くひと筆の可能性は限りなく広がっていく感覚がありました。気が付くと自分で描き得たとは思えないような作品の経過が目の前に現れつつも、最後の手続きとしてどうしても必要な作品の終わらせ方の決定にギリギリまで頭を悩ませました。制作中の作品のコントロールできる範囲と、どうやってもコントロールできない範囲を折り合わせつつ、今の自分に可能なこと全てを注ぎ込む(というか、現状最善の判断を集積させる)ことはできたかと思います。
展覧会が始まってからもさまざまな意見を耳にしたりと、次作に向けてのアイデアの断片を多くキャッチできた展覧会でした。
作品を観るために足を運んでくださった方々、どうもありがとうございました。


2013年4月11日木曜日

「板と紙とケータイ電話」展 会期延長のお知らせ

現在MA2ギャラリーで開催中の平山昌尚(HIMAA)さんとの2人展「板と紙とケータイ電話」の会期が1週間延びて21日までとなりました。



「板と紙とケータイ電話」 近藤恵介/平山昌尚(HIMAA)
会期:2013年3月16日(土) - 4月21日(日) ※月・火・祝 休
場所:MA2 Gallery


※写真は展示会場(1階部分)の様子です。