2012年12月16日日曜日

「絵画のなかで/へ」展 記録写真

今年の3月17日〜4月8日に恵比寿のMA2 Galleryにて開催した、僕が企画した展覧会「絵画のなかで/へ」の記録写真です。

※現在、府中市美術館にて開催中の展覧会「虹のかなた こことどこかをつなぐ、アーティストたちとの遊飛行」に伊庭靖子さんと渡辺泰子さんが出品なさっています。おふたりの新しい挑戦を見ることができます。来年の2月25日までの開催です。
 


展覧会データ:
「絵画のなかで/へ」
近藤恵介 伊庭靖子 渡辺泰子 | 古川日出男
2012年3月17日(土)- 4月8日(日)
月曜、火曜、祝日休廊 入場無料

会場:MA2 Gallery(東京)

企画:近藤恵介
協力:GALLERY SIDE2




「絵画のなかで/へ」展に寄せて 近藤恵介 (再掲)

絵 を描くという行為を、絵の具を支持体に接触させることから飛躍させて、絵筆を動かさずに描いたものを眺めるという時間までも含み込み、絵の周り(作業台で あったり、部屋であったり)との関係を考慮し、さらには家やスタジオを出て絵を描くこととは直接的に関係しない様々な行為にまで連続させる。そして、この ことを通して世界を知り、考える。これら一連のことすべてをひっくるめた状態が絵を描くということなのではないかと思います。絵を描くということから出発 し、絵画的な状況に身を置きながら、絵画という場を押し広げ、行為のなかで見出された景色をそれぞれの作家が様々な方法で現出させたものが作品となるので す。そこは本当に様々なものを許容する場なのです。

展覧会のタイトルは作曲家・武満徹の『森のなかで』『海 へ』という曲のタイトルから来ています。森のなかで考えたことや、海への指向性が曲になったものです。その、「森」の部分を「絵画」に置き換えて、「海 へ」の「へ」を残し、ふたつを繋げたのが「絵画のなかで/へ」です。この2曲が収録されたアルバムを聴いていたことと、何となくイメージしていた企画プラ ンとが解け合ってクリアなイメージを結び、今回の展覧会を実現するに至りました。また、『森のなかで』は3曲の小品からなっていて、その最初の曲は絵画か らインスピレーションを得て作曲されたものです。






左:近藤恵介 「私とその状況(絵画のなかで/へ)」2012
右:渡辺泰子 「untitled」2010 

 渡辺泰子「Geothermal heat 03:00」2011

 伊庭靖子「untitled」2012

上:近藤恵介()/古川日出男(文字) 「死ぬ草」2011
中:近藤恵介「untitled」 2012
下: 近藤恵介()/古川日出男(文字) 「プラネタリウムに冷蔵庫を内蔵する」2011

 渡辺泰子 「untitled」2010 

 
 近藤恵介()/古川日出男(文字) 「犬の形をした街」2011

 伊庭靖子「untitled」2012


左:近藤恵介()/古川日出男(文字) 「豚の背油でできた携帯電話」2011
右:近藤恵介()/古川日出男(文字) 「湖」2011