◎出演情報
小説家・古川日出男さんの朗読イベント、「フルカワヒデオ、戯曲を読む!」の第四回「三島由紀夫『サド侯爵夫人』を読む!」に画家の立場で出演します。
6/30(土)18時から、三鷹SCOOLにて!
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フルカワヒデオ、戯曲を読む!
第四回「三島由紀夫『サド侯爵夫人』を読む!」
出演:
古川日出男(小説家/the coffee group)
北村恵(女優/ワワフラミンゴ)
近藤恵介(画家/the coffee group)
河合宏樹(映画監督/PoolSideNagaya)
土屋光(店主/SCOOL/HEADZ)
日程:6月30日(土)18:00開演
料金:予約2,500円 当日3,000円(+1ドリンクオーダー)
会場:SCOOL(三鷹)
予約や詳細はこちら
既存の「朗読」から、他に類を見ない凝りに凝った一度限りの「上演」へと、もはや完全に離陸した古川日出男さん、いや「劇団フルカワヒデオ(仮)」の「戯曲を読む!」第四回は、第二回で『近代能楽集』を取り上げた三島由紀夫の『サド侯爵夫人』です。
第三回(アルベール・カミュ『カリギュラ』)のアフタートークですでに題名は挙げられていましたが、劇作家ミシマの最高傑作である『サド侯爵夫人』にフルカワはどう挑むのか?
本公演を経て、古川さんはオリジナルの新作戯曲の執筆へと向かうそうです。
過去回以上に、何が起こるかわからない「事件」としての朗読劇、ご期待ください!
2018年6月2日土曜日
2018年4月23日月曜日
私的古川論「古川日出男が書く、いや描く、のか?」
◎寄稿
小説家・古川日出男さんに関する論考「古川日出男が書く、いや描く、のか?」を、古川さんの作家生活20周年記念の特設webサイト内「私的古川論」に寄稿しています。
ぼくとの合作を参照しつつ「書く」と「描く」を接近させながら、連載中の最新作「おおきな森」への展開を、「書き文字」を軸にして考えました。これまでになかった、ぼくにしか書けない古川論になっていると思います。
古川さんと知り合ってから10年が経って(本はもっと前から読んでいた)、さまざまな「現場」での濃厚な時間のことを、ようやく少しは還元できたかな、と。自分にとっても大切なテキストです。
この企画、これからもいろいろな人が寄稿するようです。
「古川日出男のむかしとミライ 」
特別寄稿「私的古川論」 第1回:近藤恵介(画家)
小説家・古川日出男さんに関する論考「古川日出男が書く、いや描く、のか?」を、古川さんの作家生活20周年記念の特設webサイト内「私的古川論」に寄稿しています。
ぼくとの合作を参照しつつ「書く」と「描く」を接近させながら、連載中の最新作「おおきな森」への展開を、「書き文字」を軸にして考えました。これまでになかった、ぼくにしか書けない古川論になっていると思います。
古川さんと知り合ってから10年が経って(本はもっと前から読んでいた)、さまざまな「現場」での濃厚な時間のことを、ようやく少しは還元できたかな、と。自分にとっても大切なテキストです。
この企画、これからもいろいろな人が寄稿するようです。
「古川日出男のむかしとミライ 」
特別寄稿「私的古川論」 第1回:近藤恵介(画家)
「卓上の絵画(春)」の会期
近藤恵介の「卓上の絵画」の春期は2018年4月を予定していましたが、少し延期をして6月29日(金)- 7月7日(土)となりました。
彫刻家の冨井大裕さんと一緒に作品をつくります。
会場はMA2ギャラリー(恵比寿)の全館(1-4階)を使用します。
近藤恵介の「卓上の絵画」
*写真は冬展の様子
彫刻家の冨井大裕さんと一緒に作品をつくります。
会場はMA2ギャラリー(恵比寿)の全館(1-4階)を使用します。
近藤恵介の「卓上の絵画」
*写真は冬展の様子
「絵画の現在」展 記録写真
2018年1-2月に府中市美術館で開催された「絵画の現在」の記録写真です。木村彩子さんとの共作を出品しました。
また、1月21日の木村彩子さんのギャラリートークの日に、共作者として少し話をしようと思っていたのですが、残念ながら参加できなかったので、手紙を書いて代読してもらいました。制作の経緯などの作品解説になっているので、少し加筆修正したものをここに残しておきます。
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展覧会データ:
絵画の現在
会期|2018年1月13日(土)-2月25日(日)
会場|府中市美術館
展示風景(撮影:柳場大)
《画家のサイレンスの部分》 2017
シーツ(麻布)に油彩、膠彩、ペン、色鉛筆/木材、クリップ、金具
2600×1800mm(各シーツサイズ)
近藤恵介・木村彩子
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ギャラリートークに寄せた手紙の全文 近藤恵介
こんにちは、近藤恵介です。今日はトークイベントに参加できず、とても残念に思っています。ただ、せっかくの機会ですので、他者の声を借りて、この共作について少し話をさせてもらいます。
この作品は2015年に木村さんと2人展をして以来の共作となります。
見てのとおり、絵の具が付着したシーツが2枚重なっています。手前の色のついた方は、割と面倒な手順を踏んで描かれています。まず最初に布を16等分(8つ折り)にして、その状態でひと区画ずつ、表裏32面を、近藤→木村の順に描いていきました。 基本的には近藤は日本画の画材、木村さんは油彩を用いています。 その時々で描く場所は自由でしたが、近藤が描いた線や色が染みたーーもしくは透けた裏面に、そのできた模様をガイドにしてに木村さんが描く、というパターンが多かったように思います。このやりとりが往復書簡のように何日も繰り返されました。描き進めていくと、下の層に染みた絵具や、シーツを折り返すときに着いた絵具がデカルコマニーのように転写されて、よく見ると、同じイメージが違う場所に発見できるのではないかと思います。ちなみに、ひと区画描く際は、その面のみで絵画として成立することが意識されています。
そうやって全体に絵が描かれた状態のシーツを洗剤や漂白剤を用いて洗濯しました。その際、堅牢な油彩は比較的残り、水性の日本画材はかなり落ちました。乾かしてアイロンをかけ、今度は折り方を変えて、再度絵を描きました。その後、また洗濯をし、乾かしてアイロンをかけ、更に描いたものが、この作品です。
奥の白い方の布は、絵を描くための下地処理をして、下から順に、近藤→木村の順に線を引きました。
最終的にどのような作品になるのかはあまり意識せずに制作を進めたため、ぼくたちも展示をしてみて初めて作品と出会いました。ですので、どのような作品を作ったのか、まだしっかりと把握はできていなくて、ユラユラと揺れている状態です。木村さんはどう感じているでしょうか?
更に奥の壁に引っかかっている一対の絵画は、2015年に国分寺のギャラリーswitch pointで発表した作品です。過去作と新作が字義どおり重なっています。
更に更に、この布が垂れ下がったイメージは、 2012年にこの壁に展示されていた渡辺泰子さんの作品《Dear Snark》(「虹の彼方」展にて)から来ています。壁からダラリと垂れ下がったフェルトでできた大きな白紙の海図がとても印象的で、奇遇にも今回同じ壁を使うことになり、まず最初にその残像を下敷きにすることから、ぼくたちの作品制作は始まりました。
ちなみに、タイトルの《画家のサイレンスの部分》ですが、これは、夜な夜などのような作品にしようかと会話をしていたとき、机の横の書棚にあった、瀧口修造の画家に関するエッセイ集『画家の沈黙の部分』から来ています。なんとなくこの共作にフィットするのではないかと思い、木村さんに提案したら、「ちょっと硬い」と言われ、彼女が「沈黙」を「サイレンス」に変えました。ちょっと間抜けな感じですが、それゆえの風通しの良さがあるように思えて気に入っています。
最後に、今回の展覧会を見渡して実感したのは、絵画の「強さ」でした。木枠やパネルにキャンバスがキッチリと固定され、その画面上に、堅牢なアクリル絵具だったり油彩で描かれた絵画は、これから先も変化せず、このままのイメージを湛えて100年後も見られているのだろう、と想像させるような強固なものに思えましたし、更に言えば、この展覧会の少し前に完成したものではなくて、あたかももっともっと前から存在していた、というような印象さえもちました。それは、絵画という制度の歴史の積み重ねも関係していると思います。ただ、そうした絵画の強さや確かさはもしかすると鑑賞者にある程度の緊張を強いるかもしれません。ですので、展示室の中央付近に位置しているこの作品が、ちょっとした息抜きに、もしくは展示室に入り込んだ隙間風のような存在になっていればと思うのです。
それでは、木村さん、引き続きよろしくお願いします!
近藤恵介 ’18.1.21
また、1月21日の木村彩子さんのギャラリートークの日に、共作者として少し話をしようと思っていたのですが、残念ながら参加できなかったので、手紙を書いて代読してもらいました。制作の経緯などの作品解説になっているので、少し加筆修正したものをここに残しておきます。
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展覧会データ:
絵画の現在
会期|2018年1月13日(土)-2月25日(日)
会場|府中市美術館
展示風景(撮影:柳場大)
シーツ(麻布)に油彩、膠彩、ペン、色鉛筆/木材、クリップ、金具
2600×1800mm(各シーツサイズ)
近藤恵介・木村彩子
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ギャラリートークに寄せた手紙の全文 近藤恵介
こんにちは、近藤恵介です。今日はトークイベントに参加できず、とても残念に思っています。ただ、せっかくの機会ですので、他者の声を借りて、この共作について少し話をさせてもらいます。
この作品は2015年に木村さんと2人展をして以来の共作となります。
見てのとおり、絵の具が付着したシーツが2枚重なっています。手前の色のついた方は、割と面倒な手順を踏んで描かれています。まず最初に布を16等分(8つ折り)にして、その状態でひと区画ずつ、表裏32面を、近藤→木村の順に描いていきました。 基本的には近藤は日本画の画材、木村さんは油彩を用いています。 その時々で描く場所は自由でしたが、近藤が描いた線や色が染みたーーもしくは透けた裏面に、そのできた模様をガイドにしてに木村さんが描く、というパターンが多かったように思います。このやりとりが往復書簡のように何日も繰り返されました。描き進めていくと、下の層に染みた絵具や、シーツを折り返すときに着いた絵具がデカルコマニーのように転写されて、よく見ると、同じイメージが違う場所に発見できるのではないかと思います。ちなみに、ひと区画描く際は、その面のみで絵画として成立することが意識されています。
そうやって全体に絵が描かれた状態のシーツを洗剤や漂白剤を用いて洗濯しました。その際、堅牢な油彩は比較的残り、水性の日本画材はかなり落ちました。乾かしてアイロンをかけ、今度は折り方を変えて、再度絵を描きました。その後、また洗濯をし、乾かしてアイロンをかけ、更に描いたものが、この作品です。
奥の白い方の布は、絵を描くための下地処理をして、下から順に、近藤→木村の順に線を引きました。
最終的にどのような作品になるのかはあまり意識せずに制作を進めたため、ぼくたちも展示をしてみて初めて作品と出会いました。ですので、どのような作品を作ったのか、まだしっかりと把握はできていなくて、ユラユラと揺れている状態です。木村さんはどう感じているでしょうか?
更に奥の壁に引っかかっている一対の絵画は、2015年に国分寺のギャラリーswitch pointで発表した作品です。過去作と新作が字義どおり重なっています。
更に更に、この布が垂れ下がったイメージは、 2012年にこの壁に展示されていた渡辺泰子さんの作品《Dear Snark》(「虹の彼方」展にて)から来ています。壁からダラリと垂れ下がったフェルトでできた大きな白紙の海図がとても印象的で、奇遇にも今回同じ壁を使うことになり、まず最初にその残像を下敷きにすることから、ぼくたちの作品制作は始まりました。
ちなみに、タイトルの《画家のサイレンスの部分》ですが、これは、夜な夜などのような作品にしようかと会話をしていたとき、机の横の書棚にあった、瀧口修造の画家に関するエッセイ集『画家の沈黙の部分』から来ています。なんとなくこの共作にフィットするのではないかと思い、木村さんに提案したら、「ちょっと硬い」と言われ、彼女が「沈黙」を「サイレンス」に変えました。ちょっと間抜けな感じですが、それゆえの風通しの良さがあるように思えて気に入っています。
最後に、今回の展覧会を見渡して実感したのは、絵画の「強さ」でした。木枠やパネルにキャンバスがキッチリと固定され、その画面上に、堅牢なアクリル絵具だったり油彩で描かれた絵画は、これから先も変化せず、このままのイメージを湛えて100年後も見られているのだろう、と想像させるような強固なものに思えましたし、更に言えば、この展覧会の少し前に完成したものではなくて、あたかももっともっと前から存在していた、というような印象さえもちました。それは、絵画という制度の歴史の積み重ねも関係していると思います。ただ、そうした絵画の強さや確かさはもしかすると鑑賞者にある程度の緊張を強いるかもしれません。ですので、展示室の中央付近に位置しているこの作品が、ちょっとした息抜きに、もしくは展示室に入り込んだ隙間風のような存在になっていればと思うのです。
それでは、木村さん、引き続きよろしくお願いします!
近藤恵介 ’18.1.21
なnD 6
◎雑誌掲載
「『卓上の絵画』の中間報告」と題した短い文章を寄せています。
雑誌の内容、刊行記念展の詳細はこちら↓
http://nununununu.net/info/20180320818
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なnD 6
2018年4月10日発売 144頁 文庫サイズ 900円+税
「『卓上の絵画』の中間報告」と題した短い文章を寄せています。
雑誌の内容、刊行記念展の詳細はこちら↓
http://nununununu.net/info/20180320818
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なnD 6
2018年4月10日発売 144頁 文庫サイズ 900円+税
「フルカワヒデオ、戯曲を読む!第三回「アルベール・カミュ『カリギュラ』を読む!」」の記録
今回は、映像作家の河合宏樹さんが加わりました。とはいっても、実は河合さんの存在(視線)は前回の『「近代能楽集」を読む!』にも記録映像の撮影者としてあって、それが舞台の「内側」に入ることは、まず最初の内と外の反転でした。この反転で「いま、ここ」が揺らぐのですが、その先は地と図、前と後、が混交するのと同時に、それぞれが併置されるようにも感じていました。感じていた、というのは、後半からは完全に舞台上で絵画制作をしていて、周りで何が起こっているのかはよく分からない状態でした。内側から全体は鳥瞰できない。
終演後の古川さんと企画者の佐々木敦さんの対話は、本編と侵食し合う関係になってきました。
次回は6月末を予定しています!
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