◎展覧会(2人展)
この展覧会は、作品の被災がきっかけになっています。川崎市市民ミュージアムは2019年10月の令和元年東日本台風で収蔵庫すべてが水没し、そこにはぼくたちの作品も収められていました。2021年10月に被災した作品を確認して、それから1年間の経緯が展覧会や本になりました。
展覧会を構成する作品は、被災した作品を「修復」したもの、被災した作品を踏まえてつくった新作、合わせて11点です。
これらを、大きく3つの仕方で展開します。
①オンライン展覧会
②リアル展覧会
③書籍
①のオンライン展は、川崎市市民ミュージアムの展示室に実際に作品を展示し、その様子を撮影した写真(撮影は柳場大さん)、制作の記録(映像)、年譜で構成されています。ミュージアムは移転が決まっていますので、展示室での作品展示はこれが最後になるとのこと。なので、作品と同時に展示室も見てもらえればと思います。
関連イベントとして、トーク(3/5)、ワークショップ(3/18)も予定しています。
②のリアル展は、場所を代官山のLOKO GALLERYに移します。2階層のギャラリー空間に、方法を変えて展示します。実際に作品を見ることができます。
③の書籍は、2010年の冨井さんとの2人展「あっけない絵画、明快な彫刻」(gallery countach)から現在までの作品ーーの変化の記録と、そのときどきの近藤・冨井さんのテキスト、学芸員・修復師・批評家によって書き下ろされたテキストで構成されています。
『12ヶ月のための絵画』と同じHeHeから出版されます。
作品の状態が変わること、それが続くことがが2010年からのテーマでしたが、被災によりそれがより強調されました。それを、生きている作家としてどのように考えて、何をしたかの記録です。
それぞれの詳細は以下です
↓↓↓
①展覧会(オンライン)
「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」展
会期:2023年3月1日(水)10:00〜3月31日(金)15:00
会場:川崎市市民ミュージアムWenサイト内「the 3 rd Area of “C”―3つめのミュージアム」
②展覧会(実会場)
近藤恵介・冨井大裕「あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻」
会期:2023年3月9日(木)〜26日(日)11:00〜19:00(日曜日は12:00〜18:00)
定休日:月・火・祝
会場:LOKO GALLERY
③書籍
タイトル:あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻
作品・執筆:近藤恵介、冨井大裕
執筆:佐藤美子、杉浦央子、羽生佳代(川崎市市民ミュージアム学芸員)、成相肇(東京国立近代美術館主任研究員)、林卓行(美術批評・東京藝術大学准教授)
デザイン:戸塚泰雄(nu)
定価:本体1,800円(税別)
判型:A5判変形/88ページ/並製
テキスト:日本語/英語(一部)
ISBN978-4-908062-51-3 C0070
発行:HeHe/ ヒヒ
発売日:2023年3月中旬発売予定