2014年5月30日金曜日

12ヶ月のための絵画《5月》

◎展覧会情報


5月9日(金)より「12ヶ月のための絵画」の《5月》の作品が展示されています。会場は恵比寿のMA2 ギャラリーです。

今月の作品は1点です。一度最後まで描ききった画面を何度も何度も、これ以上絵具の粒子が取れないまで、紙の繊維がほどける手前まで洗いました。
古画が時間の経過で獲得した剥落や退色を許容しつつ(するしかなく)歩んで来た絵画史ですが、古画をみることはその時間や経緯のレイヤーの体積をみることでもあります。修復や模写(現状模写/復元模写)を通して絵画に触れることは、直接時間にタッチするような感覚があります。そのような感触を頼りに新作を描きました。
それにしても、現在絵を描いている人達はどれくらいまで先の画面の変化を想像しながら、許容しながら制作をしているのだろう、、、

作品と同時掲出のテキストは、批評家の佐々木敦さんです。

※佐々木敦さんのテキストは都合により、後日公開いたします。

メインの展示は瀧本幹也さんの個展です。



「12ヶ月のための絵画」《5月》
展示期間:5月9日(金)- 6月8日(日)
会場:MA2 ギャラリー


「12ヶ月のための絵画」サイト