2012年3月7日水曜日

「覆東方恐怖譚 古川日出男|近藤恵介」展


◎展覧会情報

「鴉、テレヴィ、犬」2012 岩絵具、水干、膠、墨、鳥の子紙、ペン/53×265cm/絵・近藤恵介 文字・古川日出男

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覆東方恐怖譚 古川日出男|近藤恵介

期間 2012年3月26日(月)- 4月22日(日)
会場 代官山 蔦屋書店
時間 朝7時 - 深夜2時(一部展示は朝9時より)
   ※
代官山 蔦屋書店の営業時間にご覧いただけます。
料金 入場無料

協力:
MA2 Gallery, Gallery Countach

press release



関連イベント:「画四月早朝絵」
⽇時 2012年4⽉7⽇(土)朝7時 ~ 10時終了予定
内容 公開制作・トーク・サイン会

※早朝に実施のイベントとなります。お時間にご注意ください。
※サイン会のみ整理券が必要となります。
イベント当⽇日、先着50名様にサイン会整理券を配布します(整理券は御1⼈人1枚です)。
※サイン対象本はイベント当⽇日に、代官⼭山 蔦屋店でお買い上げ頂いた対象商品のみとなります。



関連情報:
月刊『美術手帖
2012年4月号(2012年3月17日発売)にて、4ページにわたる誌上作品「その屋敷を覆う、覆す、覆う」を掲載
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 この度、代官山 蔦屋書店にて小説家・古川日出男(1966-)と画家・近藤恵介(1981-)による2人展「覆東方恐怖譚(ふく・とうほうきょうふたん)」を開催いたします。空間を⽂字で埋め尽くされた書店という環境で、文章と絵画の関係を様々な視点から捉え直します。

 本展は、2011年3⽉月26日~4⽉16日に、ギャラリー・カウンタック清澄で開催された「絵東方恐怖譚(え・とうほうきょうふたん)」展の再解釈展でもあります。昨年3⽉月11⽇日に起こった東日本大震災の影響で展覧会は1週間の延期を余儀なくされました。また、奇しくも古川は福島県を故郷に持ち、震災後すぐに⾃分のできることを考え、これまで以上のペースで文章を書き続けています。古川は震災前とはいえ東方の地をテーマにした直接的に死を連想させる物語を書いたことに強い憤りを感じており、「東方恐怖譚」に付随するネガティブなイメージを「覆す」展覧会をつくり直したいという思いから、このプロジェクトが始動しました。新たなプロジェクトを立ち上げるに当たり古川は「覆東⽅恐怖譚」というタイトルを考えました。近藤もこの意図に同意し、否応なく巻き込まれた災厄に屈することなく、「絵東⽅恐怖譚」展の丁度1年後にあたる本年の3月26日(月)に向けてもう一度「東方恐怖譚」を組み⽴て直します。
 出品される作品は全て本展のために制作された新作となります。まるで古川の⼩説に出て来るような広く入り組んだ書店内に点在する作品群を、地図を⽚手に携え周遊する体験とともに観賞いただきます。代官山 蔦屋書店のコンセプトでもある「文化のストレージ」と反響し合い、⽂学史と絵画史を⿃瞰するような視座を持った展覧会となることでしょう。
 会期中には公開制作もおこなわれます。今まさに更新されていゆく展覧会のダイナミズムを体感いただければ幸いです。