2024年7月27日土曜日

論文「「さわれない手、100年前の声」を記録する」

 ◎論文



昨年7〜10月にαMで開催した個展「さわれない手、100年前の声」を論文にまとめました。

論考、記録写真、資料などを交えながら、一年前の展覧会を跡付けます。

論考は主に、模写の創造性とか、潜勢力について書いています。


ところで、2017年くらいから、近代の日本画家(鏑木清方、安田靫彦、小林古径など)の仕事——主に、素描、模写を繰り返し見て、幾度もテキストを読み、そして絵(模写含む)を描いて……というサイクルを繰り返していて、いわば、同じところをグルグル周遊しているのですが、こうやって、同じところをなぞる感じが絵画制作における「模写」のあり方に近いのかな、と感じるようになりました。新しい場所に行くだけでなくて、同じ場所にとどまることの創造性や潜勢力があるのだ、というような。