2012年3月7日水曜日

「絵画のなかで/へ」展


◎展覧会情報



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絵画のなかで/へ
近藤恵介 伊庭靖子 渡辺泰子 | 古川日出男
2012年3月17日(土)- 4月8日(日)
月曜、火曜、祝日休廊 入場無料

会場:MA2 Gallery(東京)
渋谷区恵比寿3-3-8
tel:03-3444-1133

企画:近藤恵介
協力:
GALLERY SIDE2

press release
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「絵画のなかで/へ」展に寄せて 近藤恵介

絵を描くという行為を、絵の具を支持体に接触させることから飛躍させて、絵筆を動かさずに描いたものを眺めるという時間までも含み込み、絵の周り(作業台であったり、部屋であったり)との関係を考慮し、さらには家やスタジオを出て絵を描くこととは直接的に関係しない様々な行為にまで連続させる。そして、このことを通して世界を知り、考える。これら一連のことすべてをひっくるめた状態が絵を描くということなのではないかと思います。絵を描くということから出発し、絵画的な状況に身を置きながら、絵画という場を押し広げ、行為のなかで見出された景色をそれぞれの作家が様々な方法で現出させたものが作品となるのです。そこは本当に様々なものを許容する場なのです。

展覧会のタイトルは作曲家・武満徹の『森のなかで』『海へ』という曲のタイトルから来ています。森のなかで考えたことや、海への指向性が曲になったものです。その、「森」の部分を「絵画」に置き換えて、「海へ」の「へ」を残し、ふたつを繋げたのが「絵画のなかで/へ」です。この2曲が収録されたアルバムを聴いていたことと、何となくイメージしていた企画プランとが解け合ってクリアなイメージを結び、今回の展覧会を実現するに至りました。また、『森のなかで』は3曲の小品からなっていて、その最初の曲は絵画からインスピレーションを得て作曲されたものです。