2017年4月5日水曜日

なnD 5|3月東京

彫刻家の冨井大裕さんとの対談が掲載されています。
冨井さんの「スケッチ」展の会場でした対話です。



なnD 5|3月東京
2017年4月5日発売 152頁 文庫サイズ 700円+税



2017年3月26日日曜日

パンの人 仕事と人生

3月24日発売の本『パンの人 仕事と人生』(フィルムアート社)の装幀周り(カバー、帯、表紙、本扉など)に7点の絵を寄せています。いろいろな画材と方法で描いたパンが重なります。
デザインは戸塚泰雄さん(nu)です。これまでも展覧会の印刷物や作品集などをお願いしているのですが、その経緯なども下敷きにしつつ、やり取りを重ねて、静かにラディカルなこの形になりました。書店に並ぶとどのようにみえるでしょうか。
帯の細密画と、カバーのくるくると引いたペンの線画が隣り合う、これがやりたかった


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『 パンの人 仕事と人生』

フィルムアート社=編
発売日:2017年03月24日
定価:1,600円+税

本の内容など、詳細はコチラ



2017年2月16日木曜日

ドローイングの線を何本も引くように話してみる


今週末18日(金)にマツモトアートセンターで「ドローイングの線を何本も引くように話してみる」というトークをします。
自作を中心に、ドローイングをするような気持ちで2時間ほど話します。
トークに向けてのテキストも書きました。




art cafe vol.62「ドローイングの線を何本も引くように話してみる」

日時:2月17日(金)19:00 - 21:00
会費:¥500(ドリンクつき)
場所:マツモトアートセンター 1階 Eアトリエ
電話での申し込み:0263-33-5511 


マツモトアートセンター



アーティストトークなどで人前で自作について話す場合、いろいろな方法があるのですが、やはり時々の会場の雰囲気や自分自身のコンディションなどもあって、そのときにしか話すことができないものになることが多いように思います。
今描いているもの、これから描くもの、これまでに描いてきたもの、その他にも様々なインプットがあって、常に散らかった周りの状態をどのように話すことができるのか。


今回は美術家の冨井大裕さんに紹介いただいて話をする機会を得たのですが、冨井さんは昨年12月に同じマツモトアートセンターでトークをしていて、そのwebサイト内のトーク主旨の一文に「話すことをつくることとして。」とありました。これしかないですよね!と強く同意をしつつ、場を引き継ぎ、その「つくること」の続きを描くように、そして散逸した自分の状態を、ドローイングの線を何本も引くように話してみようと思います。その線はぼくが引いたものだったり、他人(あるいは冨井さん)が引いた線の引用だったり、あるいは1000年前に引かれた線を参考にするかもしれません。ちょうど先週描き終えたのは《源氏物語絵巻 東屋一》の模写をベースにした作品でした。

近藤恵介(2017.1.27)

2016年12月9日金曜日

22日発売の「フライヤーのデザイン —人を集めるチラシのアイデア」(BNN新社)に戸塚泰雄さん(nu)に制作いただいたLOKO Galleryでの展覧会「ダンダンダン。タンタンタン。 近藤恵介・古川日出男」のチラシが紹介されています。
このチラシ、展覧会は一回性ですぐに流れていってしまう性質なので、その経緯がしっかり折り込まれている印刷物が残って、手に取ることで、いつでも展覧会全体が再び立ち上がる装置のようになっていて、それがこのような形で記録されるのはとても嬉しいです。


うえに関連して『三田文學(2016年秋季号)』に「ダンダンダン。〜」展の初日に行った公開制作についての文章「古川日出男・近藤恵介 公開制作「今、生まれる譚」」(岡恵里奈さん)が掲載されています。あのときの感触や時間の経過を思い出しました。そして、次の共同制作の可能性も示されているように思います。


2016年10月21日金曜日

「絵の旅<秋>」展でのトークの聞き手

今日から恵比寿のMA2ギャラリーで始まる展覧会「絵の旅<秋>」のオープニングのトークで聞き手をします。
MA2ギャラリーは「絵の旅」という絵画のシリーズ展を今年の5月から始めていて、それの2回目です。今後も続くとのこと。
ぼくはその春の展覧会に出品していて(今回は出していません)、繋ぎのような役割です。
みなさんの新作をみるのを、とても楽しみにしています。



絵の旅 〈秋〉
Journey of Painting - Autumn

伊庭靖子/Yasuko Iba
薄久保香/Kaoru Usukubo
Manuele Cerutti
吉川民仁/Tamihito Yoshikawa

2016.10.21 fri - 11.19 sat
MA2 Gallery

※Opening Reception
10.21 fri 18:00 -
絵についての作家のはなし
ナビゲーター:近藤恵介

2016年8月25日木曜日

「今、生まれる譚」が生まれたたタタン、ダン。


◎上映会とトークイベントのお知らせ

開催中の展覧会「ダンダンダン。タンタンタン。 近藤恵介・古川日出男」の初日に行った公開制作の様子を映画監督の河合宏樹さんが映像作品としてまとめてくださいました。
その上映会とライブコメンタリー+トークイベントを開催します。公開制作のことはもちろん、展覧会のこともゆっくり話せればと思っています。


「今、生まれる譚」が生まれたたタタン、ダン。

〜公開制作の記録映像作品「『今、生まれる譚』のいち記録」(河合宏樹監督)ライヴ・コメンタリー付き上映 + トーク 〜

2016年8月31日(水)
[開場]18:45

[上映・トーク]19:00 – 20:30


出演:近藤恵介・古川日出男・河合宏樹
会場:LOKO GALLERY

展覧会初日に近藤と古川によって行われた公開制作の模様は、映画監督・河合宏樹によって映像として記録されました。今回のイベントでは、その作品 「『今、生まれる譚』のいち記録」を近藤・古川・河合の生コメント付きで上映し、展覧会場での三者のトークも実施いたします。あの日あの場所で2人の制作 をご覧になった方もそうでない方も、映像という多角的な視点から白熱の創造の瞬間を追体験していただけます。イベントへの入場は無料です。どうぞお気軽に お越しください。

2016年8月24日水曜日

旅行者の展覧会

◎展覧会情報

1年前の9月に美術家の冨井大裕さんを訪ねて行ったニューヨークでつくった作品を含む1日限りの展覧会「旅行者の展覧会」(「壁ぎわ」企画)が記録写真と出品者がそれぞれ書いたテキストの形でアップされました。

このときにつくった作品が今年の5-6月にMA2ギャラリーで発表した作品(「絵の旅」展)の契機となって、そして、いまLOKOギャラリーで開催中の展覧会「ダンダンダン。タンタンタン。」の作品へと繋がっています。この流れをみることで、作品が生成される過程を辿ることができるのではないかと思います。

印刷物のデザインは川村格夫さんです。



旅行者の展覧会
会期:2015年 9月28日(月)19:00-22:00

主催:KABEGIWA

会場:KABEGIWA(263 Wyckoff Ave 2L, Brooklyn, NY 11237 USA)


出品:近藤恵介、木村彩子、冨井大裕

印刷物デザイン:川村格夫(ten pieces

untitled 2015
ペン、紙片、石、木材
近藤恵介 


「旅行者として絵を描いたときのことを忘れないためにメモのように書いてみる」近藤恵介 

旅行者の格好、旅行者の身振り、旅行者の描く絵。
2週間の旅行に、パソコンは持って行かなかった。ノートと筆記具は持って行った。Macが日々の生活や考えを組み立てるときに果たす役割は小さくない、と いうより随分それに規定されている。まずはそれを手放す。だから、この文章も同じように旅行に持って行った筆記具で書いている。普段キーボードを叩く感覚 で書き進めると、字がもつれる。字が下手なことに少しがっかりする。それでも書き進める。そういえば、署名やメモ以上のまとまった文章をシャーペンを握り ながら書くのはいつぶりだろうか。スピード感が違うから、内容の加速度も密度も自然とそれに呼応する。シャーペンの考え方になる。まあ、急ぐ必要はまった くないからいいのだが。

場所。家では書けなかった、書き出すこともできなかったこの文章が、近所のハンバーガー屋に来てみると無理なく書けている。何でもかんでもーーー旅行のこともーーーアトリエに持ち込めばいいという訳ではない。
作品をつくるために旅行をしたのではないし、展覧会のためでもない。観光旅行。行くことそのものが目的。
旅先ですごくいい絵をみた。当たり前だが、そこに行かないとみれない展覧会やライブに足を運んだ。もちろん美味しい食事も。そういうことをアトリエに引き取らないで、そのまま生成の過程にする。 なぜだか、どんどん字が大きくなっている!

滞在先の寝室。マットレス、トランク、ゴミ箱、手書きのウェルカムボードと買った本が数冊あるくらいの天井高のある自然光がよく回る部屋。自分の手元にあ るのは、シャーペン、蛍光ペン、ボールペン、エンピツ、3冊のノートとメモ帳。これに、マーカー2本と木材1本と接着剤を買ってきて加える。携帯で撮った 写真をキンコーズで1枚だけプリントアウトもした。

風が吹いて、手に持っていた立ち寄ったギャラリーでもらった展覧会の内容が説明されたペーパーが飛ばされた。メキシコ人(?)がやっている小さな店で買ったブリトーの包み紙を落としたら、少し転がって道の出っ張りに引っ掛かった。
(そういう作品を作れるかもしれない!)

引いた線や色が飛ばされて引っ掛かるような絵の描き方を。たまには能動的にキャッチする。石を拾いに行ったりもした。そうしてできた作品を寝室の壁に引っ掛けてから、その翌日に飛行機に乗って帰国した。
あのときの感覚がようやく掴めてきた。立ち上がってきた。

2015年12月8日