◎展覧会(グループ展)
MA2ギャラリーでのグループ展です。
4名の参加作家で継続的に話し合いながら展覧会を作りました。
ぼくは過去作を読み換えるような作品のあり方を考えました。そして、これまでしてこなかったことを、今回の展覧会のテーマに引っ掛けて試みています。
また、4名の作家がそれぞれテキストを書いています。ぼくのテキストは下に転載します。
印刷物のデザインは林頌介さん。
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「そこ もの こと」
小瀬村真美 近藤恵介 髙柳恵里 松尾孝之
会場:MA2 GALLERY
会期:2023年8月4日(金)-9月2日(土)
日、月、祝日 休廊(火曜は事前メールアポイント制)
時間:13:00~18:00
*8月13日(日)-21日(月)は夏季休廊
オープニングトーク:8月4日(金)16:00-
アーティストトーク:
8月31日(木)15:00 小瀬村真美/16:30近藤恵介
9月2日(土)15:00髙柳恵里/ 16:30 松尾孝之
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近藤恵介
今回の展覧会のために制作する作品に関するコメントを書こうとするが、いつにも増して全然書けない。この書けなさは、なぜかというと、断片を寄せ集めて、ドローイング帖に文字とスケッチが対等な関係で混ざり合ったものとして記されている、部屋の隅に溜まったホコリのような作品プランはしっかりあるのだが、そのプランが、そのドローイングの散逸している状態が、好ましく思えていて、それを文章でなぞるように説明すると、 散逸した状態が整頓されるように思えてできないし、混乱したいいバランスからどのような作品ができるのかは、展覧会に来ればみることができる、としか言えない。 (2016.3.20)
以上は、2016年に参加したMA2ギャラリーでのグループ展「絵の旅」に際して書いた文章だ。ブツブツ途切れながら、ゆるやかに繋がる文章のあり方を、当時の作品制作の方法と重ねながら書いたことを読み返して思い出した。この7年間で世界もぼくも大きく変わったが、文章はそのまま、このたびの展覧会「そこ もの こと」のステートメントとして読み換えることができるように思われる。それは同時に、当時制作した作品を読み返し、読み換える可能性とパラレルかもしれない。(2023.7.6)