2019年5月22日水曜日

「、譚」展の会場での公開制作

◎公開制作

小説家・古川日出男さんとの2人展のオープニングの前に公開制作を行いました。ぼくの視点からの簡単なレポートを。

濡れると見えなくなるほど薄い紙を貼り重ねて、文字の集積のみで絵画を制作しました。古川さんによって複数種類のペンで書かれた文字(今売り号の『すばる』掲載の小説「焚書都市譚」をライブで圧縮編集してリライトしたもの)を受け取り、裏に糊をぬり、貼り込むことを90分間続けました。
半透明でトロトロのデンプン糊のみをメディウムに、その糊の塗られた薄い紙は透けて文字だけが浮き上がり、支持体の上に透明のレイヤーを積層させました。糊と水分の重みで支持体が表面を保てず破れる手前で作業を終えました。乾燥とともに紙が乾いたテクスチャーを取り戻すと、ドロンと波打った紙はピンと伸びて、軽くなり、絵画としての平面性を獲得しました。




公開制作
3月23日(土)16:30 -
LOKO Gallery(代官山)